発達障害の子どもにおすすめの習い事って、どんなもの?
つい子どもの苦手なことばかりが気になって、将来がとても心配。
うちの子はどんな才能を秘めていて、どんな仕事に向いているんだろう?
子どものうちからできて、仕事にもつながる習い事はないかな……
確かに、発達障害児の子には、できないことにフォーカスを向けてしまいがちですよね。
でも、発達障害の人は得意なところを伸ばすことで、とんでもない才能を開花させることができるのです!
なぜなら、発達障害がありながらも、成功している偉人が数多くいるからです。
例えば、スティーブ・ジョブズやイチローも、発達障害を抱えながら成功しました。
しかし、発達障害児を育てる親としては、こう思うのでは?
“偉人でなくていいから、子どものうちから将来の仕事につながる趣味や習い事を見つけられたらいいのにな……”
この記事では、発達障害のある子に向いている習い事、将来の仕事についてご紹介します。
これを読めば、子どもにピッタリの習い事や、向いている仕事へのヒントを得られるはずです。
最後までどうぞお読みくださいね。
【発達障害の子ども】おすすめの習い事4選
一般的に発達障害のある子に向いている習い事は、以下のものが挙げられます。
- 個人競技(水泳、武道、など)
- お絵かき
- 音楽
- プログラミング
それでは、ひとつずつみていきましょう。
個人競技(水泳、武道など)
多様なスポーツがある中で、発達障害のある子には個人競技が向いていると言われています。
その理由としては、以下のとおりです。
- 自分のペースでできる
- 失敗を責められることがない
- コミュニケーションでのミスを避けられる
例えば、発達障害児は、空気が読みにくく、まわりの状況に応じて動くことが苦手なケースが多いです。
よって集団競技で必要な、瞬時に状況を把握し、適切な行動をとることも難しいのです。
さらに、不注意やコミュニケーションエラーからミスを起こしやすく、自信を失う可能性も。
それに対し、個人競技の場合は、自分のペースで競技に集中することができますよね。
そのため、競技に馴染みやすく、パフォーマンス力を高められ、やる気や自己肯定感アップが期待できます。
実は、水泳や武道の他にも、マンツーマンで受けられるオンライン運動教室もあるんです。
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お絵かき
実は、発達障害のある子は、絵を描くことが苦手な子が多いと言われています。
その理由は、手先の不器用さ、座っていられない、形や色をうまく捉えられないなど。
しかし、お絵かきは、あらゆる色や素材に触れ、感覚を育てるチャンスでもあります。
さらに自己表現を通して精神的に安定するため、アートを療育に取り入れるところもあります。
ぜひ子どもの興味に合わせて、試してみてはいかがでしょうか。
音楽
実は、発達障害の子にとって、音楽は非言語的な分野のため、馴染みやすい習い事の一つ。
しかし、音楽は自己表現する場面が多いため、苦手な子がいるのも事実。
それでも少しずつトレーニングすることで、自己表現力や想像力を伸ばすことはできます。
ただし、音楽には、歌う、演奏する、音に合わせてダンス、合奏など様々な分野があります。
どの分野がお子さんに合っているか、検討してみてはいかがでしょうか。
プログラミング
実は、発達障害の中でも、自閉症の子はプログラミングと相性がいいとされています。
その理由は、以下の通りです。
- デバイスに興味を持ちやすい(PCやタブレット)
- パターン化している
- 自分のペースで作業できる
まずデバイスに興味を持ちやすく、子どもが自分で好きなゲームを作るというゴールも魅力的。
一定のルールを理解し、従う必要はありますが、曖昧ではないため、自閉症の特性と相性◎です。
また、1人での作業のため、まわりと合わせる必要もなく、自分のペースを乱されないので、ストレスを溜めにくいです。
将来の仕事にも活かせるスキルなので、ゲームやPC好きなら、ぜひトライさせたい習い事ですね。
【発達障害の子ども】習い事を選ぶポイント
まず、発達障害児の習い事を選ぶ時に大切なポイント4つをご紹介します。
- 子どもの特性を理解する
- 本人の「やりたい!」を尊重する
- 親の好みを押し付けない
- 必ず体験をしてから始める
では、ひとつずつ説明していきますね。
子どもの特性を理解する
子どもの特性を理解せずに習い事を始めると、どんなことが起こるのでしょうか。
定型発達の子と同じやり方では、うまくいかないことが容易に予想できますよね。
コーチが手探りで子どもに合った指導方法を試すのは、かなりの労力と時間を割くことに。
指導自体がスムーズにいかず、本人も楽しめないため、才能が開花する前に辞めてしまうかもしれません。
また、コーチや一緒に習う子との相性は、習い事を継続する上で非常に重要です。
まずは、親のあなたが本人の特性を正しく理解し、事前に相手に伝えておきましょう。
お子さんへの接し方やトラブルの対処法がわかると、お互いに安心しやすく、信頼関係も築きやすくなりますよ。
本人の「やりたい!」を尊重する
ずばり、子どもの「やりたい!」という意欲を、一番大切にするべきです。
しかし、親であるあなたはこんなことを思うのではないでしょうか?
「子どもの特性からして、集団競技は苦手だからやめた方がいいだろう」と。
例えば、発達障害の子がスポーツをはじめる時、個人競技を勧められることが多いです。
実際に、私の長男も療育の先生から集団競技よりも個人競技が合っていると言われました。
しかし、本人が「どうしてもサッカーをやってみたい!」というなら、やってみたらいいのです。
チームで行う競技は周囲に合わせたり、ルールに従ったり、発達障害児にとっては苦手なことも、もちろんあります。
しかし、好きなスポーツの中でなら、これらの苦手を克服する可能性もおおいにあります。
つまり、「これは苦手だからやらせない方がいい」という親の決めつけは、成長の機会を奪うことになります。
子どもの気持ちを信じて、まずは本人の希望に寄り添ってあげましょう。
親の好みを押し付けない
親自身がやっている・好きな競技だから、と親が決めたスポーツを子どもにもさせるケースがあります。
本人が本当にやりたいと思っているなら、それは最高に良いことです。
しかし、「本当はやりたくない」のであれば、親が押し付けてはいけません。
やりたくないことで才能がのびのびと育つはずがありませんからね。
ぜひ、本人の希望を第一優先にし、親自身が子どもの可能性を狭めることは避けましょうね。
必ず体験をしてから始める
子どもから「やりたい!」と言っていたのに、いざやってみたら「やっぱりやらない」となることってありますよね。
私の長男もピアノを習い始めたはいいけれど、すぐにやめたという経験があります。(泣)
主に『イメージと違った』『先生との相性がよくなかった』ということが原因でした。
前もって体験をしていれば、そのようなことにはならなかったなと後悔しています。
したがって、入会金や教材費の支払い後に『やっぱりやめる』と言われないよう対策をすべきです。
特に発達障害では想像することが苦手なので、必ず体験をして子どもが納得してから始めることをおすすめします。
発達障害を持つ人に向いている職業
ここでは発達障害の種類ごとに、特性・強み・向いている職業・不向きな職業について説明します。
自閉症スペクトラム障害(ASD)
特性
- 人との関わり、コミュニケーションが苦手
- 察することができない
- 空気を読めない
- 暗黙のルールを理解できない
- 特定の物事への強いこだわりがある
- マルチタスクが苦手
強み
- 興味のあることには粘り強く追求できる
- 細かな作業も黙々と進められる
- 強いこだわりにより正確性を上げる
向いている職業
- デザイナー
- エンジニア
- エンジニアアナリスト
- 研究者
- 校正・校閲など
向いていない職業
- 接客
- 販売業
- 営業など
注意欠如・多動症(ADHD)
特性
- 多動性:落ち着きがない、じっと座っていられない。また、過度なおしゃべりや不用意な発言をしてしまいやすい。
- 注意欠如(不注意):興味があることは集中できるが、そうでない時は集中力が続かない。忘れ物やケアレスミスが多くなる。片付けられない。マルチタスクが苦手。
- 衝動性:空気を読まず、思っていることをそのまま口にしてしまう。他人の話に口を挟んでしまう。
強み
- アイデア豊富
- 好奇心旺盛
- 行動力がある
向いている職業
- デザイナー
- プランナー(ゲームや広告など)
向いていない職業
- 医師
- パイロット
- 接客業
- 営業
学習障害(LD)
特性
- 読み書きや計算など苦手な分野が様々なケースがある
- 全体像を見ることは得意だが、詳細な情報を把握することが苦手
強み
- 考え方や表現のしかたが一般の人とは違う
向いている職業
- 広告業界クリエイティブな業界
- アプリやツールを用いて苦手な補いながらできる仕事
向いていない職業
- 一概には言えない
- アプリやツールで苦手を補えない仕事は避けた方が良いでしょう
あなたのお子さんに合った習い事をはじめてみよう!
お子さんの習い事を選ぶポイントは、以下の通りです。
- 子どもの特性を理解する
- 特性に合っていなくても、本人の『やりたい!』を尊重する
- 親の好みを押し付けない
- 必ず体験をしてから始める
数ある習い事の中でも、発達障害児に向いている習い事は、以下の4つです。
- 個人競技(水泳、武道、個別の運動教室など)
- お絵かき
- 音楽
- プログラミング
特性を考慮し、発達障害別に向いている職業については以下の通りです。
自閉症スペクトラム障害(ASD)
- デザイナー
- エンジニア
- エンジニアアナリスト
- 研究者
- 校正・校閲など
注意欠如・多動症(ADHD)
- デザイナー
- プランナー(ゲームや広告など)
学習障害(LD)
- 広告業界
- クリエイティブな業界
- アプリやツールを用いて苦手を補いながらできる仕事
発達障害のある子どもは、苦手もあるけど、得意なことにまず目を向けて伸ばしていきたいですね。
また、私は発達障害の子を2人育てていますが、兄弟でも特性はそれぞれ違います。
あなたのお子さんの持つ特性と照らし合わせながら、習い事を選ぶヒントになれば幸いです。
もし良い習い事が見つかったなら、お子さんの才能や情熱を信じて思い切ってはじめてみてはいかがでしょうか。
将来を見据えて頑張れるものが見つかると、お子さんはより自分らしく輝けますよ!
最後までお読みくださり、ありがとうございました。